サーバー移行の進め方|手順・費用相場・ダウンタイムを最小にする段取り
「サーバーの契約更新が近い」「サイトが重い」「サポートが終了する」——サーバー移行を検討するきっかけはさまざまですが、移行作業そのものは手順を間違えると確実に事故になる作業です。本記事では、標準的な移行手順と費用相場、ダウンタイムを最小にする段取りを解説します。
移行の標準手順(6ステップ)
- 現状調査 — 現サーバーのPHP/DBバージョン、ディスク使用量、動いているサイト・メール・cron・SSL証明書の棚卸し。ここの漏れが事故の最大原因です
- 移行先の選定 — 現状の負荷と将来の伸びから、レンタルサーバー継続かVPS/クラウドかを判断
- 新環境の構築とデータコピー — ファイルとデータベースを新サーバーへ。この時点では旧サーバーが本番のまま
- 動作確認 — hostsファイル書き換え等で新環境を本番ドメイン相当で検証。フォーム送信・決済・メール送信まで必ずテスト
- DNS切り替え — TTLを事前に短縮しておき、切り替え後の伝播を早める
- 並行監視と旧環境の停止 — 切り替え後1〜2週間は旧サーバーを残し、問題なければ解約
費用相場
| ケース | 相場(作業費) |
|---|---|
| WordPressサイト1本の同種サーバー間移行 | 5〜15万円 |
| 複数サイト+メール移行あり | 15〜40万円 |
| レンタルサーバー→AWS等クラウドへの移行(構成設計込み) | 30〜100万円 |
| 業務システムのサーバー移行(DB移行・検証環境込み) | 50万円〜 |
金額の幅は「メールの有無」「動作確認の範囲」「切り戻し設計の有無」でほぼ決まります。安い見積もりはこのどれかが省かれていないか確認してください。
ダウンタイムを最小にする3つの工夫
- DNSのTTL短縮を切り替え1週間前に — TTLが1日のままだと、切り替え後も最大1日は旧サーバーにアクセスが流れます
- データベースは「事前コピー+直前差分」の2段階で — 切り替え当日に全量コピーすると、その間ずっと更新停止になります
- 切り戻し手順を先に書く — 「問題が起きたらDNSを戻す」だけでは、切り替え後に書き込まれたデータが失われます。どの時点までなら戻せるかを事前に決めておきます
失敗しやすいポイント
メールの見落とし
Webサイトの移行に気を取られ、同じサーバーで動いていたメールアドレスが切り替え当日に不通になる——最も多い事故です。MXレコードとメールボックスの移行は必ず別タスクとして計画してください。
SSL証明書の空白時間
新サーバーでの証明書発行はDNS切り替え後にしかできないケースがあり、数分〜数十分の警告表示が発生し得ます。事前発行できる方式(DNS認証)を使えば空白をなくせます。
PHP・DBバージョン差による表示崩れ
旧サーバーのPHPが古い場合、新サーバーの新しいPHPでプラグインやテーマがエラーを出すことがあります。移行と同時のバージョンアップは検証工数を織り込んで計画します。
まとめ|移行は「作業」ではなく「段取り」
サーバー移行の技術作業自体は定型的ですが、成否を分けるのは棚卸しと切り替え設計です。シャノンでは、現状調査から移行計画・実施・切り替え後の監視まで一括で請け負っています。まずは無料のサーバー診断で、現状の構成と移行の難易度を見える化するところからどうぞ。